虫の目転校生の目

転校生・生きづらさ・半端人生の折り返し・ななめの関係

1970年代 転校生時代を回想する。①

父は国家公務員(林野庁)だった関係で転勤族だった。引っ越し多く5回転校した。転校は人格形成にかなり影響している。人生がうまく行かないことの理由にするときがある。
プロスキーヤー三浦雄一郎は父親も営林局員で似た境遇で、子供のときは病気や留年、入試失敗で苦労したようだ。伝記を
読むと分岐点が自分と違う所がある。
今になってわかること、こうすれば良かったと、頭を整理して、折り返しを過ぎた人生でもこれから役立てたいと思う。

転校による心の流れ
①転校→②いじめはないか、なじめるか不安・緊張感→③浮かないように慎重な振る舞い→④空気を読む→⑤疲れる→⑥慣れたらまた転校
具体的に
①人間関係がきれる
②血圧が高くなる。人前が緊張する。
③明るくはきはき。先生やクラスに嫌われないよう。前の所のことは言わない。本音は言わない。
④主張するタイミング。新参者は控えめに。
真面目、優等生のイメージがつく。期待される。負けたり弱みを見せたくない。断れない。
⑤気を使っていることを悟られないよう振る舞う。イメージ壊さないよう。
学校の外でクラスメートに会いたくない。
習いごとをする気力がない。
⑥人間関係が薄く終わる。あきらめ。
年上や大人の知り合いがいない。
荷が降りてほっとすることも。
頭のなかを白紙にして次の場所へ

↓こうなってしまう

人前で緊張する。慢性的に血圧が高い。
自己肯定力がない。空気を壊す人や自分より出来る人には脅威、排除したい。
ひとからの評価が気になる。よく思われたい
自分で決断できない。つい人に合わせてしまう。とりあえず「はい」。いい顔をする。
他人のことは親身に考えない。表面的なつきあい。面倒な人間関係には関わりたくない。
第一印象で判断してつきあえる人かを判断する。
こちらから誘うことはしない。
大人は、親か先生しか知らない。
人間関係が浅い。本音を話せる人がいない。
人との偶然・運命の出会いは信じない。
でしゃばらずおとなしすぎす。
「優等生」であるほうが学校生活では楽。
イメージチェンジする時かなり勇気がいる
転校生は注目されているようと自意識過剰
人がほめられたり表彰されるのは面白くない
成果や結果を早く出したい。
1、2年で生活環境が変わるため、長期的に何かな取り組むことをしたことがない。
適当に規則を破る知恵のある同級生が羨ましいと思う。
女の子や思春期の話をする友達ができない。
期待に答えようと思うが空回りする。

●転校して良かったこと
嫌いな子と会わなくてすむ。
恥ずかしい過去はだれも知らない。
初対面、面接の印象は良くできる。
空気を乱すことはしない。
始めはお客様扱いしてくれる。
近所付き合いがないから気は楽。
この機会にイメチェンするのは可能。
学校や地域によって微妙な体質の違いや矛盾があるのを知る。日本の学校教育の問題を大局的に見る目は養われた。
国のどこでも同じ教育を受けられるのは幸せである。


●どうすれば良かったか。なにが必要だったか。
得意なことを身につければ。得意分野を追及しておけば。
立ち止まることや、評価がさがる事を怖れない図太さ。
あきらめることも大事だ。
価値観が違う年上や大人と知り合う努力。
寅さんのようなおじさんの存在。
孤独は独りを怖がらす、自分のものさしをつくる。
人は自分をどう見ているか、気にいられるかという生き方。
今はネットで情報や知識を知ることができる。
世界史や現代史を勉強しておけば良かった。


転校は悪い影響が多いのか。転勤族の子供が立派に成長した例を知りたいと思う。